FF6 開発秘話
FF6の開発規模 30人で1年
――なるほど。『FFVI』当時の開発メンバーは、どのくらいの規模だったのでしょうか?
渋谷30人くらいでしたね。
北瀬いまの目線で言うと、30人ってすっごい小規模な開発チームじゃないですか。でも、当時は30人でもかなり大規模でした。
坂口そうだね。ほかのジャンルのゲームなら、4~5人とかのチームも多かったし。
北瀬『FFV』では、坂口さんと僕のふたりですべてのイベントを作ったのですが、『FFVI』は、坂口さん含めて5人でイベントを制作しました。人数的には、とても増えたと感じていましたね。
――それは驚きますね(笑)。開発開始からマスターアップまでは、どれくらいの期間だったのでしょうか?
坂口約1年くらいですね。
渋谷『FFV』の作業が終わった後に開発がスタートしたので、実際は1年もかかっていないくらいです。
――世界が崩壊し、その後の世界をさらに旅するという展開も衝撃的でした。
坂口崩壊後の世界は、じつは最初、作る予定はなかったんですよ。
北瀬本来は“世界が崩壊しそうだから、崩壊する前にケフカを止めて世界を救う”予定だったんですよ。ただ、そこからもうひと捻り入れようというお話になりまして。
坂口思ったよりも制作が順調に進んで、発売日までのスケジュールの余裕ができたので実現しました。その崩壊後の世界でのイベントも、作っているうちに、当初の予定より相当スケールアップしましたね。